祝 !「佐渡島の金山」世界文化遺産登録決定 !


2024年7月27日、インドの首都ニューデリーで開催されていたユネスコの世界遺産委員会にて、佐渡金銀山の普遍的な価値が認められ、人類の貴重な遺産、世界の宝として「佐渡島(さど)の金山」が世界文化遺産に登録されました !

1997(平成9)年に市民団体による世界遺産登録に向けた運動が始まってから27年、ついに、悲願の登録となりました !

佐渡金銀山とは?

日本海に浮かぶ「佐渡島」は、昔から金や銀がとれる島として知られており、佐渡で最も古く、平安時代から砂金がとれていた「西三川砂金山」と、日本最大級の金銀山である相川金銀山と安土桃山時代に島で最大の銀山だった鶴子銀山からなる「相川鶴子金銀山」の二つが構成資産になっています。

世界文化遺産に選ばれた理由

佐渡金銀山では、徳川幕府による鎖国政策で海外との交流を制限していたため技術の導入が限られる中、機械を使わずすべて手作業で金を生産していました。

その象徴となるのが、相川金銀山のシンボルで、山頂が割れたような風景の「道遊の割戸」です。道遊の割戸は、江戸時代初期にその頂部が人の手によって掘り進められたことで山が真っ二つに割れてしまった奇観です。

文化庁によると、17世紀前半の金の生産量は世界の10%を占めたとされ、最高純度は99.54%。世界有数の質と量の金を生産した、手工業の技術的な到達点だと評価されています。

知っておきたい周辺の見どころ紹介 !

—— まるで天空の城ラピュタ!?「北沢浮遊選鉱場跡」

佐渡金銀山から車で約5分ほどの場所にある、日本で初めて「浮遊選鉱法」による金銀の抽出の実用化に成功した施設が「北沢浮遊選鉱場」です。

神秘的なパワーを感じさせる昼間の景観も素敵ですが、期間限定で行っている夜のライトアップでは、普段は見ることができない幻想的な景観を目にすることができ、感動すること間違いなしです!

—— 佐渡の伝説!「弁慶のはさみ岩」

佐渡金銀山から車で約5分ほどの場所では、巨岩と巨岩の間に、くさび型の岩がすっぽりと挟まっている景観が見られます。
これはその昔、佐渡弁慶ら山伏一行が相川から金北山へ修行に行く途中に、待ち伏せしていた鬼に力比べを挑まれ、怪力自慢の佐渡弁慶が投げ飛ばした岩だと伝えられています。
落ちそうで落ちない合格祈願スポットにもなっている、まさに「奇跡の岩」です!

このとおり、魅力は「佐渡金銀山」だけではありません。
「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録が決定された今、絶好のこの機会に佐渡へお越しいただき、400年のタイムトラベルを感じてみませんか…♡